2015年 09月 14日
最初にこの映画の事を知って以来絶対に観たいと思っていた作品。こういう映画はすぐに見逃して終わってしまうから、映画の公開日をチェックして時間もスケジュール帳に貼り、観に行けるタイミングを逃さない様に気合いを入れていたら意外と早く観ることが出来た。ナチス関連の映画は沢山見てきたけれど、今まで観てきた映画のどれとも違う独特の世界を持つ作品で久しぶりのホームランだった。こんな作品を作る監督とその作品の中で素晴らしい演技をする役者さん達に脱帽。やっぱり気合い入れて観に行ってほんとうに良かった。STORYの中で使われる音楽にも意味があって今でも思い出すとジーンと来る。人間関係の儚さや危うさを理解しながらもそれでも信じたいと思う。そんなヒロインと自分とを重ねながら暗闇で涙を拭った昼下がり。こっちが愚痴りたい時でも人々の不平不満を聞かなければならない日々の中で「今の幸せが永遠に自分だけは続くと思っている愚か者め」と心の中で毒づいているのが本当の所。だから色んな雑音をシャットアウトしてこんな風に自分のために使う時間はやっぱり大切。そしてこんなホームラン映画に出会うと「また明日から頑張るべ〜」と思えるんだな。だから映画はやめられない。